ブレスレットとストラップの「きのこたけのこ戦争」

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砂布巾 AWC管理人

 遠慮なく「革のストラップ」が使える季節がやって参りましたね。我慢出来ないくらい傷んだら買い直せばいいと覚悟はしていても、お気に入りのストラップなら、できるだけ長く使いたいと思うものです。

 最近は「ラバー加工」など水気に強い革ストラップも増えてきました。そんなわけで年がら年中ストラップで通す方も少なくありません。ですがほとんどの場合、傷んだ場合の着け外しが面倒なこともあって「夏場は革のストラップを付けた時計はオヤスミ」みたいな方が多いのではないでしょうか??

 その辺りの事情は「ブレスレット」を常用する方にはあまり関係がありません。今でこそインスタントに脱着可能なギミックを搭載したブレスレットが増えましたが、着け外しの手間を考えると、余程拘りのある方で無い限り「購入から一貫してブレスレット状態」という場合が多いと思います。季節を問わずガシガシ使えること。ブレスレット最大の利点はこれに尽きます。

 「インターチェンジャブル機構」の出現は、そういった「腕時計あるある」の状況に少なからず変化をもたらしました。アビエの付いたストラップを使い始めてから、あっという間にストラップの本数が増えたみたいなこと、ありませんか??

 標準でセットアップされるブレスレットが最初から「インターチェンジャブル仕様」だったなら、腕時計の楽しみ方は無限に広がります。一般的なラグ&エンドピースの形状を持つ時計なら、市販のアビエ式ストラップが使い放題だからです。

 思えば「ブレスレット」か「ストラップ」かの主導権争いは、腕時計購入の初手から消費者の選択を製紐するものでした。それはまるで「きのこたけのこ戦争」のよう。どちらも好きだし使いたいはずなのに、付け外しの手間という一点で、どちらかに決める必要があったのです。

 「インターチェンジャブル機構」が初期装備された時計は、今後増々増えるはずです。Tシャツを着替えるように軽やかに、その日の気分でブレスやストラップを変える文化の定着は、すぐそこまで来ています。そうなればより多くのストラップが売り買いされるでしょうし、結果として虎の子のお気に入りを、より長く楽しむことができるようになるでしょう。

 雨の日はブレスレット、天気の良い日はストラップ。アクティブに動きたいならラバーをチョイス。これから腕時計趣味に身を投じる皆さんは、そんな「変身」を気軽に楽しめる「インターチェンジャブル機構」を活用して「きのこもたけのこも関係ない」自由な「腕時計着せ替え生活」をお楽しみ下さい。

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SUNA_admin_awcのアバター SUNA_admin_awc AWC Supervisor

「All Watch Club」管理人の砂布巾(すなふきん)と申します。

 腕時計趣味人の端くれとして、2017年からブログ「腕時計喫茶」などを運営中。合わせて当サイトの構築とデザイン、管理を担当。まれに執筆の方に顔を出すかもしれません。

 建築デザイナー、ファッション誌のイラストレーター、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、ゲームクリエーターなどを経験した後、古ぼけた某報道機関に勤務。前代未聞の何でも屋として絵に書いたような「貧乏暇なし」を実践中。

 特技は糸東流空手と耳を動かすこと。

 2023年末現在の腕時計所有本数は百数本。50本辺りまで減らして身軽になるのが近々の目標です。

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