砂布巾 AWC管理人
あれは8月中旬のこと。焼け付くような暑さから逃げるようにいつもの喫茶店にしけ込んだ私の元に、腕時計関連のレザーアイテムでお馴染みのCELIEU(セリュー)代表「Nakazawa氏」から連絡がありました。
電話で話したいことがあるということで多少なりとも身構えた私ですが、その内容は一介の腕時計好きである私の「腕時計魂」を燃え上がらせるに十分なものでした。その「朗報」こそ、ありとあらゆる腕時計と、それを愛する腕時計好きを繋げるプロジェクト… 「ALL WATCH CLUB」の立ち上げです。
嬉しかったのは、一番最初に相談すべきを「砂布巾さん」に決めていたという言葉。腕時計業界に深く関係するNakazawa氏ですから、遙かにスゴいレベルの「腕時計の賢人たち」をご存じのはずです。それなのに腕時計界隈の辺境で細々とブログを続ける私という人間を指名してくれた意味… 「なぜ私なのか??」について、考えないわけにはいきません。
例えばNakazawa氏自身には「モーリス・ラクロア」のファンクラブ設立という巨大な実績があります。しかも本国を動かし、ファンクラブ主導のスペシャルモデル発売(アイコン)まで実現している。
比べて私には何もありません。長く続けてきた分だけ、ほんの少し「腕時計ブロガー」として成長した気もしますが、所詮は素人に毛が生えた程度。それでも「相談しよう」「頼ろう」と思わせる何かが私にあったとすれば、それは私が現役の報道関係者であり、幅広いジャンルの情報に満遍なく関わってきたからかもしれません。確かに、世の中の「起こり」と「腕時計」を繋げて、そこから面白そうなものをエッセーとして発表してきたのが、私というブロガーなのです。
Nakazawa氏は私より10歳以上も年下さんです。しかし彼から受ける刺激の一切合切には毎度驚嘆させられます。腕時計趣味を通じて知り合った「同好の仲」ではありますが、もはやそれ以上の… 腕時計趣味を今よりもっと楽しくしてやろうと目論む「同志」として、微力ながら協力させていただこうと思います。
構築した「CLUBHOUSE」が順風に成長するか、私の老眼が「コードが読めない!!」と悲鳴を上げるか、或いは全てをやり尽くし「真っ白な灰」になるその日まで。